前回、ステンレスは錆びにくいと説明させていただきました。
ではなぜステンレスは錆びにくいのでしょうか。
その前になぜ鉄は錆びるのかを説明させていただきます。
本来鉄という物質は自然界では金属として存在しているのは稀なことで、大抵その原料となる鉄鉱石として存在しています。
鉄鉱石とは鉄と酸素が混じりあった塊です。
鉄と酸素にとって自然界に鉄鉱石として存在している状態が最も安定した状態なのです。
その鉱石から人間が高熱で加熱したりすることにより酸素を除くことで鉄ができあがります。
鉄は安定した状態になろうと酸素の元へ戻ろうとします。そして鉄を酸素と水分のある場所（空気中など）に置くと酸素と鉄が結合し元の酸化鉄に戻ろうと表面から酸化していきます。
これが一般に『さび』といわれる状態なのです。
鉄の錆びるメカニズムは以上の通りです。
次回はステンレスの錆びにくい理由について触れたいと思います。